2013.07.24

贅沢な時間

芭蕉布

以前の職場の同期と久しぶりの会食。
場所は新宿のパークハイアット。
かれこれ20年ぶりかしら?
素敵な場所なのですが、なかなか訪れる機会がなく・・・
この度友人が予約してくれたので、楽しみに行ってまいりました。

前日の雷雨に続いて今日も雨の予報。
着物は・・・と思ったのですが、素敵な彼女との一年ぶりの再会なので、がんばって着て行きました。
雨に濡れても大丈夫な芭蕉布です。
この着物を着る時はちょっと気合が入ります。
見た目はよれよれ・ごわごわの普段着ですが、その来歴を考えると、軽々しく着れない・・・
そんな重みがあるのです。
先日訪れた米沢でも古代布の話を伺いましたが、先人が苦労に苦労を重ねて育て、績んだ貴重な糸。
厳しい気候に耐えうるような工夫がされた着物です。
実際、今日のような蒸し蒸しする雨が降る日に着てみると、その快適さがよくわかります。
ごわごわした袖口から風が体の中を吹き抜けていく、そんな感じ。
そして、多少の雨に濡れるのも気にならない。
その快適さに、いつの間にか最初の気合はどこへやら。笑

梢


さて、今日の会食の場は和食の「梢」。
ランチはお弁当になっているのですが、注文したのは2段重ねの豪華版。
お酒もちょっぴりつけて、ゆっくり楽しみます。
そしてこちらのコース、デザートは場所を変えてラウンジです。
あいにくのお天気でしたが、新宿近辺の景色、違った角度を楽しめました。

そして肝心の会話ですが、職場の話から近況、衣食住、学生時代、音楽、観劇、旅行、等々・・・
まあ、次から次へと尽きることなく続きます。
元々知性溢れるチャーミングな女性なのはわかっているのですが、共に時間を過ごすとその充実感でますますその思いを強くしました。

食・空間・会話と、どれをとっても贅沢な、充実したひとときでした。


2013.07.21

7月の歌舞伎座

庭園2  階段  国性夜合戦

7月の歌舞伎座へ。
開演前に時間があったので、初めて5階に行ってみました。
屋上庭園は炎天下なので、ちょっと見るだけ。
歌舞伎座ギャラリーは有料。時間がないので入りませんでした。
ここの売店で、92歳の生き字引・中村小山三さんの携帯ストラップを発見。
女形と素顔の2種類あるんです。笑
又五郎さんと歌昇くんのクリアファイルにもそそられました。
5階から4階に降りる階段が五右衛門階段。歌舞伎座の屋根が目の前に見えます。
4階には過去の名優たちの舞台写真が!
国性爺合戦のステンドグラスなんて物も展示されていました。

さて、観劇ですが、演目は「東海道四谷怪談」。
お岩さん他3役を菊之助が演じます。
美しいお岩と、うらめしやのお岩、最後にかわいらしい幻想のお岩に加えて、すがすがしい若者の小平、与茂作も菊之助らしい魅力に溢れていました。
髪梳きの場面の息遣いなんて息が詰まります。
胸元がはだけて洗濯板なのが気になりましたが・・・笑(遠目だからよくわからないけど)
戸板返しなどの早変わりや、提灯抜けといった趣向も飽きさせません。

そして、それを支える共演者。
特筆すべきは中村小山三さん。
茶屋女房のおいろを演じていたのですが、細かい動きやせりふが洒脱!
これを見れただけでも今回来て良かった。

もちろん染五郎さんも良かったですよ。
でも、今回松録さんがとても良くなった印象を受けました。
体もすっきり。せりふも以前のカツゼツのくせがだいぶなくなったようです。
もともと体の動きは舞踊で鍛えているだけあって、とてもきれい。
足の動きなんて秀逸です。
これから頑張ってほしいなぁ。
2013.07.20

パートドヴェール、その後

パートドベール

私の実家がガラス工場をしていた際、そこでパートドヴェールの作品を作っていた方が小柴外一さん。
去年の春、その方の作品が北海道立近代美術館に納められました。
納める前にご自宅で作品を拝見した事は2012年2月の記事に書いたのですが、今回それを記念して、息子さんがお父様の作品をペンダントにした物を送ってくださいました。

パートドヴェールというのはガラスの技法。
ガラスを粉状にして型に詰め焼成するという方法です。
ガラスが流れることがないので、細かい部分に色を置く事ができる為、写真のような作品が作れるというわけです。
今ではやっている方も多いようですが、古代に始まったこの技法は長年途絶えており、19世紀後半にフランスで再興されたそうです。
実家ではそれを日本で初めて取り入れたとか。

身近にこれがあることで、祖父や父の時代に想いを馳せる事ができます。
ありがたいことです。
2013.07.20

「夕顔」

広間  小間  夕顔

お茶のお稽古。

掛け物は「夕顔」と題した歌。
「ひぐらしの 声の末より咲きにけり 我山影の夕顔の花」
香川景樹という歌人の息子さんの作だそうです。
景樹さんはたいそう有名な歌人だそうで、作家の下田景樹さんはこの方から名前をとったとか。

お花は広間がぎぼし・きん水引・しまあし・しもつけ
小間がハイビスカス(黄色のみ、茶席に使えるそうです)・紅白水引。

お稽古は葉蓋に洗い茶巾の薄茶点前。
梶の葉を水蓋代わりに使います。
茶巾は水を張った茶碗に入れて運び、点前中に絞り、茶碗の水を建水に入れる音を聞かせて涼をとります。
ポイントは
・洗い茶巾の際、茶碗を拭かずに茶せん通しをする。
・葉蓋の際、釜の蓋が閉まったら拝見をかけ、すぐにひしゃくを建水にたたむ。
2013.07.13

米沢名物

牛丼  コロッケ  どまん中

さて、最後になりましたが、米沢といえば米沢牛。
お昼にいただいた牛丼にはちゃんと上にステーキが乗っています。

コロッケにもちゃんと米沢牛が。
揚げたてのほくほくをいただきました。
おみやげに冷凍を買っていったのですが、家で揚げるのは至難の業。
でも、お味は同じでした。

とどめは駅弁。その名も「牛肉どまん中」。
しょうゆ・味噌・塩味の3種類あります。
これは塩。

他にも時期的には最後でしたがさくらんぼや、丸茄子の漬物、玉こんにゃく、だし、ラーメンなど、美味しいものがたくさん。
だしは近頃東京のスーパーでも売られていますが、本来はねばねばのものではなかったそうです。
いろいろな野菜を刻んで、だし醤油をかけていただくもの。そのだし醤油も売られていました。
今回はコロッケと茄子だけおみやげに。

織り関連以外にも温泉や見所がたくさんあるとのことですので、次回は是非泊りがけで訪れたいものです。
お誘いくださった近藤さん、企画してくださった教室の方々、ご一緒でさせていただいた教室の皆様、お陰さまでとても楽しい一日を過ごす事ができました。
ありがとうございました!
2013.07.13

歴史資料館

資料館
時間が余ったので、米沢織物歴史資料館にまいりました。
こちらは一般的な米沢織物についての展示。
植物から染液を抽出し、糸を染め、整経して織り機で織り、反物にしてお店で売る・・・という過程が、人形作家の作品やビデオによってわかりやすく展示してあります。
今回訪れた織り元さんも登場していらっしゃいました。

山崎
笹島先生のところでおなじみの山崎先生も紹介されていましたよ。

展示1   展示2
展示のパネルの前にはこんな美しい布が飾られています。

現在は洋服地の生産の方が多く、たとえばアメリカで売られているウエディングドレスの生地の多くはここ、米沢で織られているそうです。
アメリカにはもう、こういう産業がなくなりつつあるようです。
日本特有の産業として、今後も頑張っていただきたいものです。
2013.07.13

新田屋さん(紅花染め)

紅花
さて、途中お昼ご飯に米沢牛の牛丼をいただいて、「新田屋」へ向かいます。
こちらも江戸時代から続く織元さん。
今日は紅花祭を開催していらっしゃいました。

紅花団子
紅花を摘んだら、つぶしてお団子にします。

紅花染め
そこから抽出した液で糸を染めます。

紅花の糸
染まった糸がこれ。
黄色からピンクまで、鮮やかな色が染め出されます。

紅花平織り
紅花で染めた糸を使って平織りをしています。
黄色とピンクが交差して、優しい色の布になります。

紅花アイス
こちらでアイスをいただきましたが、うっすらピンク。
これも紅花の色だそうです。

米沢織物の特徴である草木染の中でも、紅花は山形特有のもの。
山形新幹線の車体には、紅花のオレンジのラインが描かれています。
近年、生産が少なく、中国からの輸入花も多いそうです。
地場産業として頑張っていただきたいものです。
2013.07.13

宝来屋さん(教室限定。パスワードは横浜教室の最寄り駅)

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2013.07.13

米澤民藝館

新幹線

吉田手織教室の皆さんと、米沢に織元探訪の遠足にでかけました。
東京駅から山形新幹線「つばさ」に乗って。
写真は秋田新幹線。緑にあきたこまちをイメージしたピンクのライン。
東に行く新幹線は緑のライン。つばさも緑のラインでした。

古代織

米沢に着くと、近藤夫妻が出迎えてくださいました。
最初に向かったのが米澤民藝館。
こちらには原始布や古代織の資料が展示してあります。
撮影禁止だったので内部の写真は無し。

建物の一部には昔の織り場が使われていました。
そこだけ天井が低くなっているのですが、昔は蔵が織り場になっていたそうです。
それだけ大切にされていたということ。
しかし、機械が導入されると低い天井では入らなくなり、蔵も使われなくなっていったそうです。

江戸時代に上杉鷹山が絹織物の生産を盛んにする政策をとってから絹がつかわれるようになったものの、実際に絹を使えるのは一部のお金持ち。
庶民には木綿ですらたいへん贅沢なもの。
原始布と呼ばれる布を使用してしたそうです。
・しな布・藤布・楮(こうぞ)布・葛布・麻布・イラクサ布・からむし布が原始布と呼ばれるもの。
植物の繊維を裂いて、手で撚りをかけながら績んで糸にして、織っていきます。
有名なものでは越後上布や宮古上布、芭蕉布など。

木綿の古着がやっと手に入ったら、薄くなったそれらを重ね合わせて縫って厚みを出したのが刺し子。
藍の布が白く見えるほど、白い糸でびっしり縫われた半纏などがありました。
縫い目で模様を出すような刺し子は本来の意味ではなかったそうで、
染めの模様に憧れて、縫い目で模様を表したのが始まりだったとか。
厳寒の地でいかに暖かく過ごすかの工夫が様々な手工芸を生んだのかと思うと、その厳しさから生まれた手わざに圧倒されます。

また、古代の織り機も多数展示されており、昔も今も原理は変わらないのだと感心。
「はたくさ」の語源がわかるような、木枝を布の間にはさんでいく様子も見ることができました。
綜絖の糸を通す穴に貝を使っているなど、細かい工夫がなされていたことにも驚き。

こんな宝の山のような民藝館に名残を惜しんで、次の見学地に向かいます。
2013.07.08

浴衣の着付けを終えて・・・

着付けで銀座へ。

5日の着付けで出た以下の課題を復習しました。
・補正
・半幅帯
・男の浴衣

補正は、細いお嬢さんにどう対処するか。
基本的にはタオル2本使用して、ウエスト回りと腰のくぼみを補正します。
腰のタオルの位置が懸案事項だったのですが、無事解決。
また、胸の大きい方にどう対処するかという課題もあったのですが、
適当なモデルが見当たらず、想像の域を出ませんでした。笑)
我こそは!と思う方、是非練習のモデルになってください。

半幅帯の結び方では、今後さらに美しく結ぶために、
基本の文庫・割り角出しのコツをたくさん学びました。

男性の浴衣は5日の着付けでは無かったのですが、今後の為に。
帯結びも、文庫・貝の口・片ばさみ(浪人結び)・神田結びがレパートリーに加わりました。
お腹の出た中高年こそ浴衣が似合うはずなので、そこのあなた!是非浴衣に挑戦しませんか?
こちらも練習モデル募集中で~す。

2013.07.06

「四時清風来」

茶道4

本日、お茶三昧の日。
午前・午後とお稽古でした。

掛け軸は「四時清風来」。
暑い時期に涼を呼ぶお軸です。

茶道3  茶道2


お稽古は濃茶付花月と、且座之式の香。
8月に特別クラスがあるので、その為の準備です。

茶道1
2013.07.05

七夕浴衣祭り

女王2  女王1


毎年七夕の日に行われる浴衣祭り。
日本橋の織物組合が、着物の普及を狙って立てた企画です。
今年は7日が日曜日なので、前倒しで5日に行われました。
日本橋界隈の銀行や旅行社の窓口の方々が浴衣姿でお客様をお迎えします。
さらに浴衣を着ている人は抽選会に参加できます。

私は今年で3回目の参加。
今年は朝日信用金庫・東日本橋支店に出向き、6名の方に着付けをさせていただきました。

着付けのお仕事が終わると、自分たちも浴衣に着替えて抽選会に参加です。
料亭のお食事券や浴衣セットが当たった方もいましたよ!

皆でお昼をいただいて解散です。

以下、会場で見かけた浴衣姿です。

浴衣1  浴衣2  浴衣3  浴衣4  浴衣5


2013.07.01

又五郎・歌昇襲名披露

歌昇2

中村又五郎・歌昇親子の襲名披露公演を観てまいりました。

又五郎さんは元・歌昇。さかのぼると、大河ドラマ「天と地と」の子役で有名な中村光輝です。
長男の種太郎くんと共に、昨年襲名し、一年かけて全国で披露公演をしています。
今日は大田区蒲田にて。

もともと又五郎さんは吉右衛門劇団にいるので、今回は吉右衛門さんが全面的にバックアップ。
演目のひとつの「番町皿屋敷」では青山播磨を演じ、一途な愛を疑われた男の悲哀を好演していらっしゃいました。
相手のお菊は芝雀さん。
他に、弟の種之助、中村錦之助・隼人親子、中村歌六・米吉親子といった親戚連中が舞台を盛り上げます。
歌六は又五郎の兄。
錦之助は従兄弟にあたります。因みに、獅童も従兄弟。

隼人

この息子世代がイケメン揃い。
写真の隼人くんはジャニーズ系と評判も高く、大河ドラマにも出ています。

さて、今回の主役・歌昇くんが素敵だったこと!
お父さんと一緒に連獅子をしたのですが、動きの切れも良く、表情も豊かで自信にあふれ、
若さ漲る、輝くような舞台でした。
今、この時期しか見られない貴重な舞台を見ることができて大満足。
実は助六の時は男伊達の役で出ていましたが、ただ座っていただけ。
それでも、イケメンとして目を引いていたのですが・・・笑

普段は脇役の方々も、こういう公演では大きなお役を演じる事ができるので、ご本人はもちろん、ファンにとっても嬉しい限りです。
今後も、どんどん実力をつけて大きな舞台で活躍してほしいものです。

プロフィール

lapislazuli

Author:lapislazuli
着物・染織・歌舞伎・音楽・茶道・美味しいもの・・・

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